バードカービングについて

バードカービングは「鳥の木彫り」です。狩猟のおとり用の水鳥の木彫り(デコイ)がその起源と言われています。

バードカービングの製作は、完成形を想像しながら、はく製や写真を参考に鳥の実寸を元に図面を引き、図面から木材(チュペロという北米産の木材)をおおまかな形にカットアウトし、グラインダーを使って羽根を一枚一枚彫り出します。眼は、それぞれの鳥の種類に合ったサイズや光彩の色のガラスアイを埋め込み、脚は真鍮や銅線をはんだ付けし、パテで鱗を作ります。最後に水溶性アクリル絵の具で彩色をして仕上げます。また、止まり木や周りの背景(ハビタット)を作る場合もあります。

バードカービング作品の製作・販売について

バードカービング作品の製作・販売を始めました。

全てハンドメイドのため、量産は出来ません。一羽一羽心を込め、丁寧に製作します。従って、納期については、1~2ヵ月を想定しています。

鳥の種類だけではなく、依頼主の希望を事前に打ち合わせをさせていただくことも可能です(ご期待に応えられない場合もございます。その際はご容赦下さい。)。

料金に関しては、鳥の種類(カットアウト、ガラスアイ)によって、また、背景(止まり木・ハビタット等)によって異なりますので、要相談とさせていただきます。

ご自分の身近に木彫りの鳥をおき、自然を感じながら心豊かな時間をお過ごしください。


ご興味のある方は、以下のアドレスにメールでご連絡をお願い致します。

ecl05217@gmail.com

明日(5/12)展示会初日です!

昨日から今年の愛鳥週間が始まりました。

この愛鳥週間の期間に合わせて、告知通り、バードカービング展示会を一宮市役所本庁舎14階の市民ギャラリーで開催します。準備万端とはいかないまでも、可能な限りご覧いただく方々にバードカービングとはどのようなものかを分かっていたければとの思いでこれまで精いっぱい準備してきました。

明日の朝は、展示会場設営のお時間をいただくことになりますのでご容赦願います。

沢山の方々のご来訪をお待ちしております。

バードカービング展示会開催決定!

前回ホームページに記事をアップしてから大分時間があきました。申し訳ございません。

さて、今年のバードウィークの期間中にバードカービング展示会を開催することが決まりました。開催日時は、5月12日(月)から16日(金)の5日間、場所は愛知県一宮市 一宮市役所本庁舎14階の市民ギャラリーです。展示会では、これまでの自分の作品(20数羽)と共に、「バードカービングの作り方」としてバードサービングの作製過程が分かるような展示もあります。期間中はどなたでも自由に見学できます。会場でお会いできることを楽しみにしております。展示会のポスターを添付しました。

求愛給餌(カワセミ)

昨年12月からこの1月にかけて、じっくりと時間をかけて作品作製に取り組む時間がありました。これまで番(つがい)の作品を作製したことがなかったことから、カワセミを題材に選びました。

カワセミは春、恋の季節になると雄が雌に小魚をプレゼントすることがあります。この雄が雌に小魚などの餌を与える行動を求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)と呼んでいます。求愛給餌はカップルの絆を強める意味があり、餌である小魚を雌が受け取ってくれたら、恋愛成立となります。小魚をあげる時、雄は小魚の頭が先になるように咥え直すのですが、雌が受け取る時に飲み込みやすいようにとの心配りなんですね。

このようなカワセミの行動をみて、自分達人間の作法を見直してはどうでしょうか。来月14日はバレンタインデーです。

モズのはやにえ

午前中庭のバラの選定をしていたら下の写真のように小さなカエルがバラの枝に刺さってミイラ状態になっていました。これは、モズの仕業で、串刺しになった獲物のことを「はやにえ(速贄)」といいます。す。モズは肉食系の鳥でバッタやカエルなどの小動物を好む肉食性の鳥で、晩秋に捕まえた獲物を木々の枝先などに突き刺して、長期間そのまま放置するという不思議な習性を持っています。モズがはやにえを作る理由は、餌の少ない冬の保存食の意味があるそうです。

下に以前作製した作品の写真も添付しました。嘴の鋭さから、モズが肉食性の鳥であることが分かると思います。

最近の作品(シジュウカラ)

前回は、ヤマガラを紹介しましたが、カラ類の主役のシジュウカラの紹介からするべきでした。シジュウカラも体長は約14.5cmとヤマガラとほぼ同じ大きさです。白いほお、胸から腹に黒いネクタイ模様が特徴で、雄は雌に比べてネクタイの幅が太いので見分けがつきます。ほぼ全国に分布し、平地から山地の林に棲んでいますが、「ツツピン ツツピン」と鳴いて、市街地、住宅地で見ることも多いおなじみの鳥です。

話は全く変わりますが、今朝散歩から戻ると自宅の近くの電柱のてっぺんで「キィイキィイ」と甲高い声でさえずっている鳥がいました。こちらに背を向けているのでよく分かりませんでしたが、ハトほどの大きさで茶色の翼と褐色の斑点からチョウゲンボウではと思い、急いで自宅からカメラを持ってきて撮った一枚の写真です。ピントも構図もいまいちですが、左側から朝日があたりきれいだったので、皆さんにおすそ分け。

最近の作品(ヤマガラ)

シジュウカラの仲間で全長約14cm。背・翼の上面は灰色、腹は褐色。頭は黒色と白っぽい淡い褐色の模様です。枝先などで「ツーツーピー、ツーツーピー」とシジュウカラよりもゆっくりしたテンポでさえずります。頭がよく、木の実をかくして貯めておく「貯食」を行なったり、また、おみくじを引く小鳥としても有名ですが、ただ、今やってるかどうかは不明です。

最近の作品(ウグイス、メジロ)

ウグイス

初春、「ホーホケキョ」の鳴き声を聞いて春がやってきたと感じる方がほどんどかと思いますが、藪に隠れ、鳴き声はすれどなかなかその姿を見ることは出来ません。ちなみに「ホーホケキョ」は繁殖期の春夏にメスを呼び、なわばりを宣言するための「さえずり」と呼ばれる、オスだけの特別な鳴き方で、鳴き始めの頃はうまくさえずれません。また、メジロをウグイスと勘違いされている方は多いのかもしれません。ウグイスの体の色は、灰色がかった緑褐色黄緑色(ウグイス色)で意外にも地味な見た目をしています。また、ウグイスには白い眉毛のような模様(眉斑=びはん)と目を横切る黒い線 (過眼線=かがんせん)があるのも特徴的です。

メジロ

全長は12cm程度とウグイス(全長約15-16cm)に比べ一回り小さな鳥で、その名前の通り、目の周りが白く、縁取られていることが特徴です。冬から春にかけて、小さな声で「チィチィ」と鳴いて、柿の実やミカン、梅や桜の花の蜜を求め、チマチマと動き回っています。

最近の作品(キビタキ)

夏鳥で、東南アジアからわたってきます。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉班(目の上の眉のような模様)、腹部、腰が明るい黄色をしています。特に喉から胸は鮮やかな濃いオレンジ色で、その華やかな色彩はとても印象的で、夏の高原の貴公子とも呼ばれます。

最近の作品(ジョウビタキ)

冬鳥で、積雪のない地方で越冬し、一羽で行動します。最近は住宅地でもよく見かけます。翼に白い斑があり、雄は頭が銀白色、顔は黒色、胸から腹が橙色をしてるので、よく目立ちます。

時々ピョコンとおじぎをして尾を震わせ、澄んだ声で「ヒッ、ヒッ」と鳴きます。

最近の作品(コガラ、ヒガラ)

コガラもヒガラもシジュウカラなどのカラ類の仲間です。いずれも体はちいさい鳥です。

コガラは、樹木の幹の近くにいることが多く、黒い帽子をかぶったような頭部が特徴で、「チュピーピー」、「ツツピーツツピー」と囀ります。

一方、ヒガラは、樹木の枝先にいて、「チー」、「ツチリリ」と鳴き、「ツピィツピィツピィツピィ」と囀ります。コガラとは、冠羽と翼帯があることで識別できます。

自然界では、この作品のように一緒にいることは稀かもしれません。

最近の作品(シマエナガ)

学生時代に北海道に住んでおられた方からの依頼でシマエナガを作製しました。シマエナガは、エナガの仲間ですが、北海道にだけ住んでいる亜種になります。頭部が真っ白で過眼線がないのが特徴のようですが、実物をみたことがありません(スミマセン)。

こちらはエナガです。全長は13cm程と小さな鳥ですが、体本体に対して尾羽が長いのが特徴です。エナガの名前は、体の大きさに比べ極端に長い尾を柄の長い柄杓(ひしゃく)にたとえたことに由来するそうです。「ジュリリリ」、「チリリリ」と鳴いて、群れで木々を移動します。

内藤記念くすり博物館


岐阜県各務原市(旧川島町)に内藤記念くすり博物館があります。博物館の見学は無料で、多数の医学や薬に関する貴重な資料が陳列されており、薬の歴史を学ぶことが出来ます。また、博物館の建物の手前には広い薬草園、薬木園、温室があります。薬草園には、たくさんの種類のハーブも植えられており、個人で楽しむ目的であれば採取することも出来ます。

このくすり博物館のロビーの陳列ケースに、私が作製したの近くに住んでいる野鳥(計14種)を飾っていただいています。奥左から、シジュウカラ、ジョウビタキ、モズ、カワセミ、ホオジロ、ヤマガラ。手前左からベニマシコ、エナガ、アオジ、メジロ、ハクセキレイ、コゲラ、スズメ。陳列ケースの外、シメ。

興味のある方は、是非、足を運んでみてください。